20181214日、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関わってキャンプ・シュワブ内の辺野古岬付近に土砂投入が始まりました。

沖縄で起こっているこうした現実をどう受け止めたらいいのか。この疑問に対する答えをさがすために、名護市辺野古へ向かいました。

辺野古の海では、「海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会」の方からお話を聞かせていただくことができました。

 

 

 

辺野古の海は、とても美しい海でした。

 

沖縄県民の民意は、普天間基地即時撤去・辺野古新基地建設反対です。

これは、翁長前知事急逝にともう県知事選において9/30に明らかになったものです。

玉城デニーさんが396000票という史上最多の得票数で当選します。こうした選挙結果や各種世論調査を見ても沖縄県民(ウチナーンチュ)の「辺野古新基地反対」の世論は明確な事実なのです。

 

 

それにもかかわらず、新基地建設はもう止めれないとみせるためだけに自然環境を壊し、世論無視の工事が進められている様子は、まるで私たちを諦めさせるために行われている…といっても過言ではありません。

 

美しい辺野古の海に無数のブイが浮かび、土砂を運ぶ無数のトラックが行きかう姿を見るとそう感じずにはいられませんでした。

 

 

 

それでも、ウチナーンチュは「勝つ方法はあきらめないこと」と話をしてくれます。

 

キャンプ・シュワブのゲート前では、そこにいることで反対の意思を示している人たちがいました。それは、老若男女問わずです。ウチナーンチュのアイデンティティということが、そしてこれまでの長い長い闘いの教訓が、〝あきらめない〟取り組みにつながっているのです。

 

辺野古を訪ね、炎天下の空の下で美しい景色を眺めながらウチナーンチュの言葉をかみしめることで、沖縄の現実を知ることができた…そんな気がしています。

 

 


 

私たちは、2016年の「ゆいまーる」、2017年の「飛び出せ!道外!!」で私たちは、沖縄について学んできました。

2017年度「飛び出せ!道外!!」の概要についてはこちらから。 記録掲載の機関紙「宗谷情報」はこちら

 

2018年の沖縄は、翁長知事の急逝による沖縄県知事選挙で「新時代沖縄」を掲げ、「辺野古新基地反対」を大きな争点と主張した玉城デニー氏が当選。

 

一方、名護市辺野古では新基地建設が本格化したかのごとく土砂搬入が始まりました。このふたつの出来事から「民主主義」と「平和」ということを考えてみたいと思いました。

 

沖縄で起こっていること、民主主義と平和について考え行動して未来に向かっているウチナーンチュ(沖縄のみなさん)の言葉の数々から、私たち「ナイチャー(沖縄県外の人)」が学ぶべきことはいっぱいあるはず。

 

―――約2,400Km離れた北海道の宗谷で、私たち自身ができる「民主主義」や「平和」について考えるきっかけがあるはず。そう思って沖縄に向かいました。

 

 

子どもたちの未来が平和な時代であってほしいから、沖縄のみなさんの言葉から、一緒に考えましょう。

 

 

 

第1回 「勝つ方法は、あきらめないこと」

 

 


 

*この特集は、宗谷教職員組合本部・内藤 修司が4回シリーズで報告をします。沖縄でお世話になったみなさん、そして北海道高等学校教職員組合連合会青年部、高知県教職員組合青年部、安芸教職員組合、沖縄県教職員組合那覇支部のみなさんにこの場を借りて感謝申し上げます。

 

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