先週末から「名古屋大学宗谷教育調査団」のみなさんが調査に来ています。
ちょっと前の時期まで組合が調査のインタビュー対象になることはなかったのですが、最近は縁あってお話をさせていただくことが続いています。
今回の本調査では「民主的学校づくり」についてお話をさせていただきました。
「民主的学校づくり」って、特にうちの組合ではよく言います。
組合に加入する先生方からも、「それって、どういうこと?」と聞かれることが多々あります。
ここ最近では、次のような言い方をしています。
私たちは、学校づくりが先生方の力合わせによって協力したり協同することの大切さを先輩方から学び、少しずつ受け継ぎながら学校づくりでそれぞれの役割を発揮しています。そして、こうした状況を「民主的学校づくり」と呼んでいます。この「民主的学校づくり」ということを考える際に大切にしたいことに「教師の責務」というものがあります。 私たちが日々、学校で実践をするうえでの大きな基盤は日本国憲法です。ここに定められている教育に関する国民の権利に基づき理解と納得を求め合い、協力・協同を求め合うことが大切だとされています。宗谷では、こうした考え方を意識した学校づくりや職場づくりが行われています。 【2017年宗谷情報・第1号】 |
また、職場づくりにも関わる考え方と言えます。
2015年から2016年にかけては、学校づくりと職場づくりを考え合う取り組みを進めました。
いわゆる「民主的リーダーの生み出し」に関わって、私たちが学校づくり・職場づくりにどう関わるかということです。
最初は「こういう管理職だと、いいなぁ」というコトを考えていたはずなのですが、結論を見るとそれは誰もに当てはまる内容。教職員の一員として気遣いや心配りのある振る舞いができることも、「民主的学校づくり」の具体化と言えるのではないかと考えました。
【宗谷情報2016年・第13号】
私たちが日常的に無意識的に実践していることを、こうして客観的に振り返ることができることは非常に貴重な機会です。
宗谷のある先生は「学問としての研究対象になることは非常にありがたいこと」と話していて、なるほど…と思います。
歴史ある「宗谷の教育」という教育論を未来に向かって実践していくうえで、立ち止まって考えることも時には大切なのだと気づかされます。