教職員組合運動って、ものすごく多岐にわたります。

 

 

授業づくりについて学び合うための取り組み。

教育情勢について知ったり考え合う取り組み。

学校づくりについて自覚的に考え合う取り組み。

人事について仕組みを知ったり、方針を考え合う取り組み。

子どもたちが受ける教育の未来についての取り組み。

子どもたちが大人になる頃の未来の行く末を考える取り組み。

もちろん、自分たちの願いや要求に基づく取り組み。

そして、職場を越えてつながり合うための集まり・・などなど。

 

 

細かく言えば、もっともっといろいろあります。

宗谷教組の場合は、専従の書記長を中心に、いろいろと考えたり具体化を進めます。

難しい言葉で「組織する」っていいます。

 

昔々の委員長だった大先輩の先生に言わせれば、「やることを具体化して実行」するだけが「組織する」ではなく、様々な人のつながりや現状を見据えて、『気遣いや心配りでつないでいく』ような営みのことを「組織する」というそうです。

  

よく、教職員組合運動については「やることが多すぎ」とか「どれもこれもできないよ」と言われることがあります。

 

確かに、全部を完璧にしようとすれば、本職である「学校の先生のお仕事」にも影響が出てしまうかもしれません。

 

ただ、ひとりひとりの「これやりたい!」に引っかかってくれるものがあれば、そこから教職員組合運動は豊かになっていくんじゃないかと思います。

 

 

 

本部では、情勢とかその時時の必要感とかをもとに、「いま、どんな取り組みが必要か」と考え企画化します。

 

忙しい時期が重なると「まるで、イベント屋じゃないか!?」と思うこともしばしばあります。

  

でも、集まってくれるみなさんがいて、笑顔や談笑が拡がっているのを見ると「やってよかった」と思えるものです。

 

今年の宗谷教組の組織拡大パンフレットに「組合のいいところ100」というのを載せています。

 

ちょっとだけ、紹介します。

 

自分の学校以外に知り合いが増えた。

 

教材研究の楽しさがわかった。

 

しんどさを共感できる人に出会った。

 

学ぶってどういうことが考えが深まった。

 

教育行政と学校の関係がわかった。

 

保護者は敵ではなく仲間だとわかった。

 

忙しくなるどころか、気持ちに余裕ができた。

 

まわりをみることができるようになった。

 

権利の大切さを知った。

 

マスコミ報道だけ見てちゃいけないと気づいた。

 

人のつながりの大切さを知った。

 

子どもの話をよく聞くようになった。

 

けじめをつけられるようになった。

 

失敗しても切替ができるようになった。

 

すてきな教材に出会えた。

 

 

 

教職員組合運動に集って、

 

「こういう教育いいよね」と語り合い学ぶことで価値観が豊かに、そしてそれが次の世代につながっていく

 

…きっとこの繰り返しが、今日までつながってきて、未来につなげていくのです。

 

 

すっかり春が過ぎ、初夏というべき季節に入りました。

運動会や中体連など忙しい時期が続きます。

 

学校が行事に向かって盛り上がるこの時期にも、組合運動はコツコツやっていきます。