全教障害児教育部は、1月7~9日に札幌で全国障害児学級&学校学習交流集会を行いました。

全国から500人近くの先生方が札幌に集いました。

 

記念対談・分科会・講座・フォーラムと、ものすごく内容が詰まった学習交流集会でした。

 

記念対談は、山田洋次監督の映画「学校Ⅱ」のもとになる教育実践をまとめられた山田 隆司さんと、北海道教育大学釧路校の戸田 竜也さんによるものでした。

「学校は力を合わせてつくるもの」という考え方が根底に流れる、とてもあたたかな対談でした。

 

「学校づくり」という言葉。私たちは当たり前に使う一方で、講演会ではなかなか聞かなかったりします。

対談のまとめの部分で戸田先生は、新自由主義的な考え方(競争主義・評価主義・個別化・分断など)に「慣らされている」という状況の中で、「集団」「つながり」を意識した教育実践をしていくことの大切さお話してくれました。

  

また、山田先生は、全教が発足したころの教育実践として、雨竜高等養護学校での学校づくり、協力・協同のあり方などをお話してくださいました。教職員の集団づくり、いわゆる「職場づくり」について、様々な意見があることを認め合いながら語り合うということの普遍性に気づかされます。

 

対談の冒頭では「今こそひとつひとつの教育実践が大切にされるべき」と課題提示がされました。教師が教育実践に願い「こんなことを教えたい」「こんな力をつけさせたい」ということや、子どもたちが「もっと学びたい」と願うような実践、教育という営みの中で、一人一人の教師が、学校が、あるいは分会など組合が意識していくべきということ。これから考えていきたいものです。

 

余談ですが、もうすぐ冬休みが終わります。2週間前には沖縄で「ゆいまーる」という大きな集会が行われ、全国から1,100人が集まりました。そして今回は札幌に500人。全教運動の力強さを感じずにはいられない冬になりました。