宗谷教組の活動は歴史が深く、多岐にわたります。そのため、活動の見え方や今後に対する思いは世代によって様々です。こうした課題意識から、「組合づくりを考える世代別懇談会」を行うことにしました。

 

第1回の懇談会を10月28日に開催、40~50代のみなさんを対象としたところ、10名の先生方が集まってくださいました。

 

 

 

最近の“いずさ”を乗り越える

 

まずは、自己紹介を兼ねて「印象に残った組合活動」を話す中で、対比的に今日的な課題が見えてきました。それは、社会情勢が激しく変化する中での組合の「発信力」でした。働き方の問題や、教育内容に関することなど文部科学省や道教委による施策の変化に対応する「組合の考え方」がわかることや、伝わることで、目の前の教育実践との関わりがわかったり、その実践の意義を再確認できるなど“元気”につながるということ。

 

『忙しい』とか『難しい』とかという声が目立つ中で、基本的なコトですが、再確認できたことは、宗谷教組の運動にとって大きな財産です。

 

 

 

“ほんもの”を見つけていくための「運動」とは、大変なものなんだ!

 

教育全国署名や保護者・地域との対話活動など、宗谷教組にはたくさんの歴史があります。

 

例えば「へき地級地を守る取り組み」や「民主的学校づくり」などの今日に続く運動は、長い歴史の中で大先輩の先生方が意義やねらい、あるいは本質的な言い方を整理してきた経過があるといえるでしょう。同時に、そうした意義などは、対話活動などの「運動」があって形作られてきたということです。

 

署名や対話活動は、今日的には大きな負担が多い活動と捉えられがちです。しかし、諸先輩の先生方が進めてきた「『運動』の大変さ」があったからこそ今日的な財産となっている…ということが語られました。

 

一方で、各学校では現実的な課題を受け止めながら組合活動が行われていることも語られました。このふたつの側面の狭間で、いま私たちはどうしていくべきか考えされられました。