宗谷教職員組合では、学習資料「子どもたちをみんなで育てる『教育課程づくり』を進めよう」を発行しました。

 

教職員組合として、教育課程づくりの問題を扱うのは、学校としての動きとは区別して「文部科学省はどんな教育を目指しているのか」とか「この国は、人が育つことをどう考えているのか」などの背景を読み解いたり、教育課程づくりとは何かを考えることは、間接的に学校づくり・教育課程づくりを豊かにすることになります。

 

 

 

「ここが大切」という納得を求め合う

 

 

 

教育課程づくりを進める上では、バランスが大切になります。つまり、新指導要領に即した教育方法に照らしながら、我が校の子どもたちと大切にしていく学校文化や特色ある学習を生かしていくということです。そこには、数値化が難しいこともあるでしょう。安易に数値化をすることは、教育条理を手放すことにつながります。教職員が知恵を出し合い「ここが大切」と説明できるまで理解と納得を求め合うことが重要です。

 

 

 

教育課程を全教職員で創るためには…

 

 

 

定期大会の中で職場のエピソードが紹介されました。若い先生と話をしていて「教育課程は管理職から提示されるものだ。社会人として示されたものに従うのが常識だと思う」と言われたということ。「そうじゃないよ」と対話を深めたエピソードから、学習することが大切だという教訓が交流されました。

 

このエピソード、カリキュラム・マネジメントの観点から言っても教育課程は全ての教職員の参加によって行われるべきものです。新指導要領には、このように私たちが「これまでの財産として大事なことだよね」というように思っているものを代弁している部分があります。一方で、経済界・産業界が要求する「人材の育成」を進めようとする部分もあります。教育条理のうえで「微妙なバランス」のうえに成り立っている指導要領と言わねばなりません。

 

 

 

新指導要領の「微妙なバランス」を理解して…

 

 

 

だからこそ、私たちは学び合う必要があるのです。学習資料を発行したのも、こうした「微妙なバランス」を理解し合いたいからなのです。何回かに分けて読み合うとかしながら、学びを続けていきたいものです。

 

春以降も、教育課程づくりの取り組みを教職員組合として考えていきます。