秋から冬になって、

全国の小学2年生が「九九の暗唱」に様々なドラマを描く時期(?)です。

 

先生方も、様々な工夫をしながら学習を進めていることと思います。

 

『全国の2年生が頑張る時期だからがんばれ』なんていう応援をしたこともあります。

 

 

 

そうした中で、ひとりの女の子との九九の思い出は今でもすごく思い出します。

香織さん(仮名)との出来事です。

 

夏に発刊した学習資料「道徳性の教育を進めよう」の中で紹介しているので、そこから引用します。

 

 

 

「さぁ、勉強がんばるんだよ」とひとことで言っても、

ひとりひとりの子どもにとっては様々で、

「九九の暗唱」のように、家庭の力が必要になるものでは特に、

子どもたちだけではどうにもならないこともあって、

それでも子どもはがんばっているということを学ばされた出来事です。

 

 

私たち「学校の先生」は、親や家族以外で、

最もたくさんの時間を子どもたちと共にする存在です。

 

だからこそ、子どもたちの何気ないひとことや、

行動の背景にある想いを大切にすること、

子どもたちが少しでも学んだり成長できるよう

共に考え合えることが大事なのではないかと思います。

 

宗谷で大切にされてきた「教育研究運動」が、

それぞれの職場を基本に行われてきたことというのは、

こうした営みを具体化するというねらいがあったのかもしれません。 

 

インターネットが便利な時代、忙しさが際立っている時代でも、

少しずつ工夫をしながら、

子どもたちの様子を語り合うことを大切にした学校づくりを進められる環境を

大切にしていきたいと思います。