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ブログ「言の葉」HEADLINE

“想い”で語り合うことは、「力合わせ」につながる。

学芸会、学校祭のシーズンです。学校の文化創造活動としての発表や演舞、演奏に子どもたちが一生懸命取り組む頃です。特別時間割が進むにつれて、こんな会話がどうしても増えていきます。

『今日の練習は何時間目で…』
『今日は台本の何ページまで進まないと…』
『器楽のパート練習がすすまなーい(>_<)』などなど。

発表や演舞・演奏を仕上げるという観点とともに、持ちたいのは「集団づくり」という観点。
「子どもたち、学芸会を通してこんなふうに育ってほしいね」という語り合いを大切にして、「学校の文化創造活動」としての学芸会に取り組める意識を持つことが、学芸会を通して「集団づくり」の意識の高まりにつながるのではないでしょうか。

この視点を柱に据えれば、学芸会前日までの練習の取り組みで多少の紆余曲折があったとしても、子どもたちの姿で学芸会を振りかえることができるのではないでしょうか。
取り組みの中で、遠回りしたりや立ち止まった経験も含めて、一人ひとりの、そして子どもたちの学びとして、みんなで「がんばったね」と言えるのではないと思うのです。「本質をつかんだ語り合いをすると、ぶれがあっても広く大きくあたたかな一致点で確かめ合える」そんな気がしています。

「あれやって、これやって…」という行動ではなく、子どもたちの姿で語り合う。
語り合ったことを胸に、力合わせをしていく。
そうすると、先生も子どもたちも、たくさんの達成感に満ち溢れるはず。

学校の先生って素敵な仕事だなぁって、行事の取り組みを通して感じます。


2014年10月10日