本文へスキップ

ブログ「言の葉」HEADLINE

教師として、「学ぶ」ということは…


名古屋大学名誉教授・今津孝次郎さんは「教師が育つ条件」の中で、教師の資質・能力について言及しています。
「常に子どもといること、特色ある取り組みを実践している学校で勤務すること、議論を闘わせることができそれでいて仲良くまとまっている同僚がいること」が、教師の資質・能力の向上に必要だと述べています。

一人ひとりにパソコンが与えられ、ディスプレイに向かう放課後。なかなか教育談義とはいきません。
また、子どもたちの生きにくさも深刻になっています。忙しさを感じない日はない…そんな現実があります。

そんな中でも、教師として、教職員として学び合うことは大切にしたいものです。
集い合うこと、語り合うこと。そしてそこから問題の本質を見いだしたり、仲間の経験を聞くことから視野が広がる…など。学ぶことは豊かな営みです。

私たちは子どもたちの人格の完成をめざして教師の専門性と力量を高めつつ、その責務を自覚し保護者・地域のみなさんの期待に応えることを大切に教育活動を行います。
こうした教育実践は、マニュアルがあって、それをこなすという作業ではありません。子どもたちと共に行う創造的な営みです。だからこそ私たちは授業づくり・集団づくり(学級づくり)、そして学校づくりを常に意識し、各学校の特色ある教育活動を進められるよう力合わせを行います。

教師の多忙が叫ばれ、教育現場からは様々な苦悩が聞こえてきます。こうした中で、いわゆる「同僚性」を高め合う場づくり・きっかけづくりのはじめの一歩が重要になってきます。

だから、私たち教職員は力合わせをするのです。学び合うのです。

人と人との関わり、つながりを紡ぎ合い、こうして輪ができ、そこから気付きや学びが広がります。
そんな輪は、たくさんあったほうがいい。だから、教職員組合は元気なんだと思います。



2014年5月18日