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ブログ「言の葉」HEADLINE

新年度、先生になったあなたへ…

4月1日。新しい一年がはじまります。

この春、先生としての第一歩を踏み出した方もいるのではないでしょうか。

教師として、人と人との関わり、つながりや、力合わせを大切にできることって大きな財産です。

そうした意味で、教職員組合との出逢いというのは、かけがいのないものであるはずです。



何年か前のこと。

次から次へと「せんせー、保健室に行ってもいいですか」と名乗り出る子どもたちがいっぱいの学級を担任したことがあります。

きっと、教室が窮屈で退屈で、耐えられなくて…。リフレッシュとか、子どもたちにはそんな意味のこの言葉だったのでしょう。

支援員さんがいてくれる学級だったので、子どもたちがプリントを解きはじめた瞬間とか、黒板をノートに写している間とかに、こうした子どもたちを保健室に迎えに行くようにしていました。保健室からの帰り道は、みんなに内緒でおんぶして話しながら帰ります。



とある子。勉強がとってもできる賢いんだけど、ちょっと疲れ気味の子です。

この子も、みんなに内緒でおんぶで教室に戻ります。



保健室の先生が教えてくれました。

「保健室では、うだーってして、「まだ教室に戻りたくなーい」とか言ってるのに、担任の先生が来ると「よしっ、行くかな」ってしゃきっとする。おまけに、先生の背中では、にこにこーってこっち向いてから行くんだよ。」

そして、「担任の先生の力ってすごいね」って話してくれました。



このエピソードから思うのです。

「この子は、今。何に苦しんでいるのか」……こういう視点に立つこと、ひとりでは無理です。カリスマやスーパーマンじゃなければ…。

だから、私たち教職員は力合わせをするのです。学び合うのです。

人と人との関わり、つながりを紡ぎ合い、こうして輪ができ、そこから気付きや学びが広がります。

そんな輪は、たくさんあったほうがいい。だから、教職員組合は元気なんだと思います。




2014年4月1日